ピアノの弾き方のひとつにハーフタッチという手法があります。 言葉で説明するのはとてもむずかしいのですけど
簡単に言えば・・
お寺の鐘をこ~~ん!とうまくつく。
お仏壇のリンをこちらもこ~~ん!と長く響くように鳴らす。
と、とてもよく似ています。 ピアノってじつは打楽器。ハンマーで絃をたたいて音をつくるのですから。
ピアノの構造上、鍵盤を約半分くらいそお~っと押し下げていくと、「コト。」と指にちょっとした抵抗を感じる点が存在します。
詳しく書くと長くなるので書きませんが、その「コト。」をこえると下まで鍵盤を押し下げても音はなりません。
普通に弾くとその「コト。」という抵抗を感じないでハンマーに勢いがあるから絃をたたくことができて音が鳴り、
音は指を離すと鳴り止みますよね?
歌とか弦楽器と違ってピアノは鍵盤をたたけば出るのだから楽ですよね。とよくいわれますが、
その音!!打鍵の仕方でまったく違う音色になるのですよ。
美しい音のピアニストはまちがいなく「打点」をわきまえています。
その「打点」は鍵盤の約半分のあたり「コト。」の点をいかにうまく打つか、ということなんです。
音は振動です。
演奏にかぎらなくても、心に美しい振動がつたわれば私にとってはそれは素敵な音。
些細な物事・・そして人生を左右する重大な出来事・・すべて振動であり音であり音楽であり生活です。
作曲家たちはこのような振動を受けとって素晴しい曲を残したにちがいありません。
私から発する音がいつも心地よいものであってほしい。
私から発する音がいつも真剣なものであってほしい。
すべてがつながっていきますように。
そういう思いをこめてHPを「音のある生活」と名前をつけました。
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